能望の実践で心からの感謝の念がわいてくる

「感謝」は、与えることになるのですか? という質問が
ありました。

 以前にも書いたと思いますが、感謝の謝は、謝(あやま)る
とも読み、発射の射が原形になります。

 謝(あやま)るも、射も、相手や対象物があることですから、
感謝は、明らかに、「与える」ことになります。

 心からの「ありがとうございます。」という深い感謝は、
それこそ、ありがたくて、涙が自然にこみあがってくるような
感激の感謝は、心の深い領域に至りますから、強力なパワー
になり、神にも通じるほどの奇跡がもたらされます。

 『宇宙の根源の力』に、『深い感謝の念』は結びつくと、
松下幸之助氏は、知っていたから、感謝することに専念して
いたのです。

 心から感謝するためには「素直」にならないとできない!
ですから、彼は、純粋な気持ちになって、素直になり、感謝を
深めていたのです。

 そればかりか、感謝を深めれば深めるほど、意識は高い次元に
至り・・・・。

 望ましい現象が起きる前に、あたかも望ましい現象が
目の前で起きたかの如く、心から深く感謝することが大切で
あると悟っていたのです。

 この世は、鏡の反射のように、自分が与えたものが、
同じように自分に跳ね返っているのです。

 良い事などは、見返りを求めなければ、自分が与えたものが、
何倍にもなって返ってきます。

 これは、「与えたものが与えられる!」という宇宙の根源の
原理でもあります。

 ですから、夢や願望を叶えようとするなら、それを紙に書いて、
夢や願望が実際に実現したところをありありとイメージして、
さらに、実現できた時と同じように深い感謝をするのです。

 できれば、涙が出るほどの、心からのありがたい感謝をする
のです。

 この感謝の深度の度合いが、深ければ深いほど、夢や願望が
叶えられるのです。

 けれども、世の中にはそのような考え方は一般的では
ないので、夢も願望も叶ってもいないのに、感謝なんて出来る
わけないよ!という人がほとんどだと思います。

 普段から、感謝なんて、照れくさくて、人前では絶対に
できないのに、ましてや、望ましいことが起きてもいないのに!
それは、無理な話しです!と、なってしまいます。

 頭では理解ができても、実際には出来ない!という人もいる
でしょう。

  アインシュタインの名言に、
 
「我々の直面する問題は、その問題が起きた時と同じ考えの
レベルでは解決することはできない」
 
 というのがあります。

 つまり、問題の解決は、今までのレベルのままでは解決
出来ない!

 ということは、何にでも感謝できるような、意識レベルの高い
人間にならなければ・・・・。

 今までの低いレベルのままでは、夢や願望を叶えるために、
立ちはだかる色々な問題には対処できない!ということなのです。


 富の獲得もそうですが、今までと変わらない意識レベルのまま
では、つまり、今までと同じ心では、何をどうしようと元の
木阿弥になる、ということです。

 大口の宝くじに当っても、3年以内に大多数の人が自己破産に
陥る!という統計があるそうです。

 人間は変わらないのに、大きな富が入ってきても、低いレベルの
ままでは、富は逃げていく!のです。

 話しは、それましたが、一般の人は、感謝することに抵抗が
あるから、心からの感謝ができないから、能望の実践を推奨し
ているのです。