脳卒中で左脳が破壊されたテイラー博士が体験した涅槃の境地

 5月7日の夜10時からNHKの総合で『復活した“脳の力”』というドキュメンタリー番組は、久々に興奮しながら感謝の念を深めながら見ていました。

 テイラー博士という脳科学者が、脳卒中で左脳が破壊され、8年間のリハビリと、それを支えてきた右脳意識の偉大なパワーによって機能を取り戻し、社会復帰できるまでの衝撃的な番組だったのです。

 テイラー博士は、脳卒中で左脳が破壊されて、歩いたり、話したり、読んだり、書いたり、記憶したり、そして、これまでの人生を思い出したりすることが全くできなくなったのです。

 胎児のように丸くなり、精神が死に屈するのを感じました。 そのときは、自分の物語をふたたび誰かと共有できるなんて、思いもしなかったのです。

 この旅の間じゅう、わたしという存在のいちばん大切な部分は、深い安らぎに包まれていました。

 激しい脳出血から完全に立ち直った神経解剖学者による体験談は迫真に迫ります。

 胎児のようにという言葉は「原点回帰」の示唆でもあります。

 これは、世界で唯一初めての記録であり、従来の脳卒中体験者では考えられないことですが、テイラー博士は、現役で活躍されているのです。

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彼女は、インディアナ州インディアナ医科大学の神経解剖学者。
ハーバード脳組織リソースセンター(脳バンク)で精神疾患に関する知識を広めるために尽力しつつ、ミッドウェスト陽子線治療研究所(MPRI)の顧問神経解剖学者として活躍している。
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 脳の機能が壊滅的に破壊された人が、社会復帰でき、精神医学の最先端の研究所で活躍しているのですから、偉大な“脳の力”という観点からも、私にとっては、日木流奈(ルナ)君のドキュメンタリー番組以来の衝撃がありました。

 流奈(ルナ)君の奇跡も、右脳の神秘的なパワーによるものですが、脳科学者のテイラー博士も右脳の奇跡を体現されて、さらに、右脳支配下の意識までも、はっきりと説明されているのです。

 極めつけは、テイラー博士自身が、右脳の深い心の平和、至福状態を体験され『涅槃(ねはん)の境地』という言葉で説明されている点でした。

 これには、一瞬目を疑い、体を乗り出して見入ってしまいました。

 何で、西洋の科学者に『涅槃』の言葉が出てくるのか?と、ビックリして、本当に驚きました。

 涅槃(ねはん)寂静に至る、命数の奥義も、降龍・昇龍のスパイラルも、最先端の脳科学者に認められて、太鼓判を押してもらった感覚になり、嬉しさと驚きが一度に与えられた感情になりました。

 テイラー博士は長年、右脳の支配下に置かれ、偉大な右脳のパワーが、深い心の平和、至福状態を、『涅槃(ねはん)の境地』という、最適な言葉に共鳴したものと確信しました。


 左脳の記憶、潜在意識の記憶をゼロにすれば、仏教の叡智である、涅槃の境地に至るのですから、ハワイの秘法も、命数の奥義のスパイラルも、共通しております。

 ますます感謝が深まり勇気づけられます。

 私が長年書き続けてきた左右の脳のことが、真実であることを、現役の脳科学者が身を持って実証してくれたのですから、これほど有り難いものはありません。

 現代人の多くの人が認めざるを得ない、西洋の科学者だから意義があるのです。


 さて、テイラー博士は、左脳の世界を一時的に失い、何年間も右脳の世界のみに滞在させられることになったのです。

 彼女は、右脳のマインド=右脳意識について説明されていますので、メルマガでの体験と比較するとうなづけることばかりです。

 彼女は、右脳の世界は、過去・現在・未来という直線的な時間もなくなり、あるのは「今」だけ、自分が周囲の人々、周囲の世界とつながっていることを実感できて、至福に満ちた世界である!と、説明されています。

 左脳は「今」を過去と未来に繋げて反応し、機能的理論的に人が普通に生きていく上で重要な役割を果たすのですが、同時に「今、ここ」を失いがちになってしまう。

 左脳の世界では、自分は個人であり、周りの人々、周りの世界から切り離されています。

 そして、左脳は、「私が、私が」と、自己中心的なので、エネルギーの流れから隔離され、一体の孤立した人間になってしまう、と、テイラー博士は説明されています。

 テイラー博士は、右脳の世界では、私達人類はみんな兄弟であり姉妹であり、自然のすべてがつながっていて、私達みんなで1つなのです。 

 そして、健康な人々は、いつ右脳の世界に入るか、または左脳に世界に入るか選択することができる。

 だから、できるだけ頻繁に右脳の世界に入ることを選択するべきである、とテイラー博士は言っています。

 このことが、より平和な地球を実現させるために必要なのだ!と、強調しているのです。


 彼女のプロフィールを二つ抜粋します。
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Dr. Jill Bolte Taylor ジル・ボルティ・テイラー博士:

神経解剖学者。
ある朝、脳卒中の発作に襲われる。
発作中自分が体験していることが、脳科学者として最高の研究材料であることを認識、脳機能が運動、スピーチ、記憶、自己認識、と、ひとつひとつシャット・ダウンしていく過程を観察した。

その後無事生還し、リハビリを乗り越え、発作から8年後に社会復帰。
以来、脳卒中や脳の損傷からの回復のためのスポークスマンとなる。
脳卒中の発作は彼女の左脳を破損したが、同時に右脳からの創造的なエネルギーの激流を引き起こした。

現在は、インディアナの自宅から、ハーバード・ブレイン・バンクを代表して全米を駆け回る。
内部から自分の脳を研究するというチャンスを得た脳科学者。
タイム誌の「2008年世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。

http://drjilltaylor.com/

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新進気鋭の女性脳科学者として活躍していたジル・ボルティ・テイラー博士。
37歳で脳卒中に倒れ、一時、言語や思考をつかさどる左側の脳機能が停止した。

8年間のリハビリを経て完全復活を果たした彼女の手記は、脳卒中の実態や脳の未知の力を示す貴重な記録として、人々の共感を呼んでいる。

闘病中には不思議な幸福感を感じたと彼女は語る。
復活までの軌跡を追い、生命科学中村桂子さんとの対談を交えて人間の脳の神秘に迫る。

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 左右両方の脳がバランス良く機能していることが大切であることも再確認できました。

 現代は、左脳社会ですから、左右両方の脳がバランス良く機能していません。

 右脳の特性が十分に発揮されていないので、多くの人が、テイラー博士が感じた深い安らぎを得られない状態にいるのです。

 何に取り組んでも、左脳支配の状態では、満足感は得られず、至福感や深い安らぎを得られないのです。


 脳卒中を体験しなくても、この私の能力開発手法で、テイラー博士と同じ深い安らぎ の境地=涅槃の境地を体験することができます。

 左脳の100万倍の能力とも言われている右脳を開発することは、テイラー博士の出現で、益々拍車がかけれると思われます。


 有り難う御座います。