大いなる自己へ至る最良の方法

≪古代文字から伝承された「あいうえお」の五音≫その7

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・呼吸法の最高峰に「あいうえお」が仲間入り

・『五種清浄の音』とは?

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 アートマンとは、
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元は、ドイツ語のAtem「息、呼吸」と同じ語源から生まれた語で、「息」を意味した。
ここから「生気」「霊魂」「身体」「自己自身」「自我」という意味が派生し、ついには「真の自己を支配する原理」とみなされるにいたった。

この語はさらに「ものの本質・本体」という意味でも用いられる。
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 という説明がありました。


 息や呼吸ですから、気息のことにもなります。

 アートマン(真我)とつながらなければ、心が定まらない。
 心が定まらなければ平安はなく、平安でなければ、幸福にはなれない。

 五感が動き回っていれば、心は絶えずその対象にとらわれる。
 風が水の上の舟を吹き流されるように。

 と、アートマン(真の自己)とのつながりの重要性を、色々な書物に書かれています。

 
 釈尊は、「息を心を込めて長く吐くこと」を、奨励しています。
 アートマンとは、「息、呼吸」のことなので、このことを熟知していたのか「息を心を込めて長く吐くこと」を経典に書いています。

 この呼吸法で、病気の治癒から、頭脳の向上、運気が高まり、すべてが良くなることまで、弟子達に説いております。


 吐く息を心を込めて意識しながら長く吐くことによって、吸う息は意識することなく自然に入ってきます。
 
 吐く息は副交感神経が支配し、吸う息は交感神経が支配しています。
 副交感神経は人間が睡眠時に働く神経ですが、呼吸法とによって、起きているときも、脳波をアルファ一波にすることができるのです。


 禅の高僧が瞑想をするときの脳波がアルファ一波で、さらに、深まるとシータ波もでてきます。

 けれども、一般の人が座禅を組んでも、邪念や雑念が入り心静かに安定した脳波であるアルファー波にはならないのです。
 
 そこで、丹田呼吸をすることで、アルファ一波を出す状態にもっていくことを、お釈迦様が教えてくれているのです。


 能力開発のプログラムの高価な機械で試された人達からたくさんの体験を頂きましたが、能望を唱えれば、すぐに脳波がアルファー波になったということでした。
 
 能望の実践は、丹田呼吸の最高峰ですから、能望の実践をすることで高僧でもないのに、日常的に理想的な瞑想状態を作りだすことができるのです。

 この脳波のアルファ一波こそは身体のリラックス状態を作り出し、免疫機能を高めることができるのです。


 その逆に、興奮状態をつかさどる交感神経が働いている状態が長く続くと、イライラ状態が継続し、怒りっぽくなったり、ホルモンバランスが狂ってしまうのです。

 このような、生理的なことを2500年も前に釈尊が理解して、教えを経典に書いたのですから驚きです。


 この教えに従った、多くの高僧、空海や天海、そして、白隠は、丹田呼吸を実践し、弓の名人も、色々な達人や名人も、この呼吸法で、その道の一流の人物になっているのです。


 昔からの尊敬すべき、聖人や達人と呼ばれてきたスパースター達は、丹田呼吸を実践し、アートマン(真の自己)=大いなる自己に至っているのです。

 そして、ブラフマンとの一体化を実現されているのです。

 
 まとめてみます。


 大いなる自己=アートマン(真の自己)=息・呼吸・気息

 ≪「息を心を込めて長く吐くこと」≫が、大いなる自己へ至る最良の方法である。



・『五種清浄の音』とは?


 さて、ここで、ブラフマン(梵)について調べたら、梵音(ぼん‐おん)という言葉が出てきました。

 その意味に、梵天の王の声が五種清浄の音を発する、と、辞書には書いてあります。

 『五種清浄の音』とは、非常に気になる言葉です。

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ぼん‐おん【梵音】

「ぼんおん」を大辞林でも検索する

《連声(れんじょう)で「ぼんのん」とも》

梵天の王の声。五種清浄の音を発するという。また、仏の音声。

2 四箇(しか)の法要のとき、散華(さんげ)ののちに唱える偈頌(げじゅ)。

3 読経の声。また、読経。

4 仏教の音楽。特に、声楽。

梵語の発音。また、梵語

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 五種類の清浄の音、とは、梵字は、神や仏の名を表す言葉ですから、日本の神の名といえば、神名のことですから、母音の清音である「あいうえお」意外に考えられません。

 
 五種類の清音とは、「あいうえお」のことでは?

 特に、『清浄』の音となると、「あいうえお」を唱えている時に、時空を超越した周波数の高い「倍音」が発生します。

 ですから、『五種清浄の音』とは、「あいうえお」の倍音と確信しています。


 ところで、空海は五大に皆響きあり!と、いっておりました。

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 「五大にみな響きあり 十界に言語を具す 六塵ことごとく文字なり 法身はこれ実相なり」

 この言葉は、空海が『声字実相義』という著書の中に残されている言葉です。

 五大とは、私たちの世界を構成する「空・風・火・水・地」のことで、十界は、地獄から仏の世界までを含んだ全ての世界のことです。


 五大の空・風・火・水・地は、五体にも、五音にも対応しています。

 五体とは、頭、 首(喉)、胸(心臓)、腹(腸)、下丹田(肚・腰・脚)

 五音とは、「あ・い・う・え・お」になります。

 それぞれの五体の部位の臓器やその働き、内分泌腺などに、それぞれの五音が響くと、エネルギーを与え、その働きを促進するのです。

 能望の実践でも明らかなことですが、「あ・い・う・え・お」の響きは、真実の言葉であり、五大=五体にみな満ち溢れて、響き渡るのです。
 
 また、弘法大師空海は、

 「心の底にある湛然とした、清浄な自心を観よ」と、説かれています。

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 ◎「心の底にある湛然とした、清浄な自心を観よ」と、説かれているのは、「五種清浄の音」の事も、それを「あいうえお」の音を響かせると、心の底にある「清浄な自心」に至る事ができることも、承知していたから、五十音図の完成を願っていたように思われます。

 
そして、
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米粒よりも、或いは麦粒よりも、或いは芥子粒よりも、或いは黍粒よりも或いは黍粒の中核よりもさらに微なり。これすなわち心臓の内部に存するわがアートマンなり。

地よりも大に、空よりも大に、天よりも大に、これらの世界よりも大なり。
一切の行作を包容し、一切の欲求を具備し、一切の香を有し、一切の味を有し、一切に遍満し、言語なく、関心なきもの、これすなわち心臓の内部に存するわがアートマンなり。これブラフマンなり。

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 これは、極微実相というのか、フラクタル構造そのものになります。
 
 
 フラクタル図形の特徴は、全体と同じ形の図形が各部分に縮小された形で入っていて、あらゆる部分に、全く同じ特徴が現れる自己相似性になっているのです。

 巨大な銀河宇宙だってフラクタルになっていて、それどころか、万物の根源であるミクロの素粒子だってフラクタルになっているのです。

 金太郎飴のようにどこを切っても同じ金太郎が出てくるのです。

 大宇宙が、私達の体の中にもあるので、私達の体は小宇宙と言われているのです。

 
 複雑系フラクタルに関する科学は、20世紀になって、コンピューターの進化と共にわかってきたことです。2000年〜3000年も前に、この概念がわかっていたとは信じられないことです。

 
 先ほどの呼吸法の科学もそうですが、この複雑系フラクタルに関する科学の叡智は、現代の科学レベルよりも、相当に、進んでいるように思われます。

 多くの人が効率良く、しかも、最新の科学的な概念の裏づけで、大いなる自己=アートマン(真の自己)への到達こそが、私達の目的でもあります。


 『五種清浄の音』とは「あいうえお」の倍音であると確信できます。
 これは、氣のエネルギーの高まりがすごいので確信が持てるのです。


 ですから、梵天の王の声、つまり、ブラフマンの声を、私達の日本人が出せることを、この声音を出せる特権を与えられているのは、世界の民族では、日本民族だけになります。

 やはり、私達は、選ばれた民族なのです。

 これは、大げさかも知れませんが「あいうえお」の言霊は、意識の向け方でものすごいパワーが何倍にも増幅することは確かです。

 そして、呼吸法も効率的にできて、誰もが丹田呼吸の名人になれます。


 能望の速唱は、かなりきついものがありますが、「あいうえお」は、楽しくできて、その効果は、エネルギー的にも抜群です。

 丹田呼吸<能望の実践<能望の速唱=「あいうえお・倍音発声療法」


 有り難う御座いました。