五十音の発声は「神の名」の発声
先日、日本最古の歌集である万葉集の歌の木簡が見つかった記事が新聞に載っていました。
史料としては仮名序より約150年さかのぼり、古典文学の成立過程を解き明かす発見となりそうだ。 と、書いていましたが、
万葉集は、万葉仮名で書かれているのですが・・・。
仮名(かな)とは、神の名=神名=かなのことで、フトマニ図の説明の中でも紹介しましたが、日本の古来からある、五十音はそれぞれ神の名だったのです。
これは梵字=サンスクリット文字と同じ概念なのです。
どちらがルーツなのかはわかりませんが、五つの母音がはっきりしているのは、共通しています。
ちなみに、雷(かみなり)は、神鳴り(かみなり)から来ています。
ですから、五十音の一つ一つの言葉自身が「神様」を指し示す、神の名=「かな」ということになり、日本語は、言霊と言われている所以だと思われます。
先日のメルマガでも松岡正剛氏の文章を紹介しましたが、五十音図を空海がどんな思いで、後世の日本人に残したかったのか・・・・。
実践してみた感想を書きますので読んで下さい。
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言葉や文字の本質から声を抜いてはいけない。
多くの言語学者や書家たちは声を忘れすぎている。
空海はこれを一言で「声字」(しょうじ)と言ってのけた。
日本の文字。日本のボーカリゼーション。
ということは、日本語という独自のシステムを構成していった功績のかなりの部分に、真言僧や天台僧がかかわっていたということになる。
日本という秘密のまことに重大な胎盤が密教僧によって充血していったということになる
五十音図は奈良平安の苦闘を通過した日本人がつくりあげた文字発音同時表示システムなのである。つまりは空海の声字システムのひとつの到着点なのだ。
五十音図とは日本を考えるための歴史上最初のソフト・プログラムだったのである。
松岡正剛氏の「千夜千冊」より
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「五大にみな響きあり 十界に言語を具す 六塵ことごとく文字なり 法身はこれ実相なり」
この言葉は、空海が『声字実相義』という著書の中に残されている言葉です。
五大とは、私たちの世界を構成する「空・風・火・水・地」のことで、十界は、地獄から仏の世界までを含んだ全ての世界のことです。
五大の空・風・火・水・地は、五体にも、五音にも対応しています。
五体とは、頭、首(喉)、胸(心臓)、腹(腸)、下丹田(肚・腰・脚)
五音とは、「あ・い・う・え・お」になります。
それぞれの五体の部位の臓器やその働き、内分泌腺などに、それぞれの五音が響くと、エネルギーを与え、その働きを促進するのです。
能望の実践でも明らかなことですが、「あ・い・う・え・お」の響きは、真実の言葉であり、五大=五体にみな満ち溢れて、響き渡るのです。
また、弘法大師・空海は、
「心の底にある湛然とした、清浄な自心を観よ」と、説かれています。
「か・き・く・け・こ」も残音は、「あ・い・う・え・お」になります。
ですから、「か・き・く・け・こ」は二層の微細体に対応しています。
「さ・し・す・せ・そ」は、同じように、三層の微細体に対応します。
「た・ち・つ・て・と」は、同じように、四層の微細体に対応します。
「な・に・ぬ・ね・の」は、同じように、五層の微細体に対応します。
それぞれの音を、初めは10秒くらい、慣れてきたら限界まで吐き出すのですが、「た行」くらいまで来ると三つの倍音がはっきりと聞こえてきます。
倍音とは、「1/f のゆらぎ」が同時に出現することにもなります。
この倍音の「揺らぎ音」が脳波を、覚醒している状態のベーター波から瞑想状態のアルファー波に誘導するのです。
自然治癒力が活性化するのです。
表面の肉体だけなら、どこにでもありそうな健康法になりますが、五層の微細体まで、響いて影響を与える!となると、レベルが違ってきます。
私達現代人は、自分の体のことになると、表に出ている皮膚や髪の毛のことは気にしていますが・・・。
内臓や血液、そして、ホルモンの分泌などには、病気でもしない限り、思いをかけることはないと思います。
五十音の発声は「神の名」の発声でもありますから、この神名を、それぞれ対応している臓器や内分泌腺、細胞、血液、ホルモンなどに響かせることは、最高のコミュ二ケーションになることを確信しました。
ホーキンズ博士は、日本語は英語よりも意識レベルが、30ポイント、つまり10の30乗も高いことの説明をエハンさんにされたそうですが、
世界の言語の中でも、意識レベルの高い言霊で、自分の体の中の五臓六腑に向けて響かせることは、格調の高い意志の疎通になるのです。
深い感謝の気持ち、深い畏敬の念、信頼感、そして何よりも深い愛を心を込めて伝えることができるのです。
大きな樹は空高くそびえていますが、地中の根の営みがあるから、地中で支えている根の働きを忘れてはいけません。
私達も、体の中の営みに思いを馳せるのです。さらに、二層から五層までの微細体にも感謝を深め、神のパワーに通じるのです。
いつでも、どこでも神通力を発揮できるように、五十音の最高のコミュ二ケーション能力を高めるのです。
能望を実践されている人は、準備トレーニングとして、能望に抵抗がある人や、初心者の人には、「あ・い・う・え・お」の呼吸法を奨励したいと思います。
「あ・い・う・え・お」の呼吸法⇔能望の高速実践
有り難う御座いました。